USB3.0 CFカードリーダーテスト

書こう、書こうと思ってデータだけ取ってずっと放っててもう一ヶ月。
ちゃんと書きます。
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MacBook Pro with Retina Display はUSB3.0 I/Fを持っているのだけど、発売当初その性能が出ない、もしくは正しく使えないという事が各所で言われていた。仕事上一番使いたかったCompact Flashカードリーダーが対応していないのにとても困っていて、現場で読み込み中にマウントが解除されたりするのにはかなり焦る事態も。仕方なくUSB2.0のHUBを介してデータを転送する事で、遅いながらも使っていた。

2012.7/19 にAppleは MacBook Air および MacBook Pro アップデート 1.0 を公開し、文章を見ると一部の USB デバイスとの互換性が向上 という事が謳われている。これはひょっとして カードリーダーのベンダー側の対応というよりApple側で問題が解決したのではないか?と思い、さっそく手持ちの機材でデータを取ってみる事に。

環境としては
・テスト日 2012.07.20
・上記アップデート適用済みのMacBook Pro with Retina Display
・テスト時Mac OS X のバージョンは10.7.4 Lion

カードリーダー
・Lexar USB3.0 Dual-Slot Reader(Firmwareアップ済み)
・SanDisk USB3.0 Image Mate All-in-One
・ELECOM USB2.0 Card Reader MR-K007SV (比較参考用)

USB2.0 HUB
・System TALKS SUGOI HUB USB2.0 (HUB経由接続テスト用)

CFカード
・Lexar Professional x1000(150MB/s仕様)
・Transcend 400x(60MB/s仕様)
・Transcend 266x(40MB/s仕様)
・SanDisk Extreme III(30MB/s仕様)
・Lexar Professional x133(20MB/s仕様)
 ※手持ちのカードという事で、各種取りそろえられずすいません

USB3.0 Card Reader Test CF Media

測定は各CFカードを接続し、Blackmagic Disk Speed Testを使用。

Speed Test Black Magic SpeedTest

結果は以下のとおり...
USB3.0 Card Reader Test Result

各I/Fの理論値はともかく、Lexar Professional x1000においてはリード値が100MB近くの数値を出して来ている。実際撮影したデータをコピーするのも至極快適。CFカード毎で見ても、そのカードの性能に応じた速度になっているようだ。

なお、現在MacBook Pro with Retina Displayは、OS X 10.8 Moutain Lion にアップグレード済みで、その後はテストをしていないのだが、現場において体感上は問題なく数値が出ている。

というわけで、上記アップデートでApple側によりUSB3.0の問題は解決されたと見ている。(少なくともマウント出来ない、途中でマウント解除される等の問題は起きない)

※余談だが、今回測定に使用したこれらのCFカード。Mac上での転送速度と実際にカメラで使うのとのではまた性能が違う。30MB/s仕様のSanDisk ExtremeIIIはNikon D3sに入れた際の書き込みとプレビュー待ち時間が、明らかにTranscend 400x(60MB/s仕様)よりも速い。いろんな意味で相性があるので、お財布とも相談しつつベストものを選んだ方がいいかもしれない。(ちなみにTranscendは嫌いじゃない。エラーで泣いた事も無い。)